カメラマンのお仕事、2年目のはなし⑨

さて。
サーチ機能発動!と言ってはみたものの、
そもそもに、地元民ではない私ですから
まずは職場で
「あの、パン屋さん入ってたとこ、何かになる?誰か知ってる?」と
聞くくらいが、いいとこである。

「やってみる」なんて、全然にその程度のものだ。

ただ、一歩進めば、もう一歩進んで、
三歩進めば、二歩下がる。そんなもんである。

色々な事を文字にして起こしていくと
世の中本当に先人たちの知恵や知識で溢れていて
私は私の言葉で
何をどう表現出来るのか、
もっともっと、深く掘り下げてみたくはなるが
自分の語彙力も、語彙数も、
それはやはり今までの自分の積み重ねてきた日々に起因して不足していて
雨上がりの水たまり程度で広がったり干しあがったり
変化にも乏しく、深掘るにも浅く、何の生態系も成さない、
何ものでもない、それの、ただただ存在する様も、
こうして公開することで、少しは日の目をみて
楽しみにしてくれる方がいることは本当にありがたい。

さて、
早速職場で第一歩を踏み出してみたのだが
これがまた、不思議な縁で、とんとんと話が進み、
あれよあれよ、空き店舗の持ち主に話を聞くところまで辿りついた。

しかも、危機一髪。
あと数日遅かったら、
店舗の内装全てを取り壊して手放すところだった。

そこで、ストップ。

ストップをかけて貰った。
ストップをかけて、どうなるのか。
何がしたいの?私…となってみたけれど、
そんな時も、なるようになる時は、なるようになるのである。

 

唐突だが
皆さんは、自分のことを他人にどのくらい「相談」するだろうか?

私の場合、
そもそも、そこまで悩むような事態が起きない(起こさない)ので
本気で自分の事を他人に相談するという経験をほとんどないしたことがない。
往々にして、相談されるほうが格段に多く
だからこそ、「相談」とは、名ばかりのものだと思っている。

毎度毎度、ダメ男ばかり捕まえては、
彼のダメなところを羅列して、どうしたらいい?という彼女ほど
いくら「別れろ」と言っても聞かないのは、
正しい事を言って欲しい訳ではなく、
ただただ、聞いてよ~と言っているだけなのだ。
もしくは、わかるよ~わかるよ~でも別れられないよね~と
同調して欲しいだけだ。
つまるところ、相談とは、傾聴と後押しでしかない。
どんなにダメ男でも、好きだから別れられない。というのが彼女の答えで
そう思っているうちは、
いくらこちらが正解率100%の解決策を述べたとて、絶対に別れないのである。

真意、答えは皆、自分の中に持っているものだ。

それでも、その答えに
自分では気づけていない事も多々ある訳で、
「相談」とは結局のところ
その根底に潜む心理に、いかに早く辿りつけるかの謎解きゲームである。

ついでに言うと
この謎解きをゲーム感覚で楽しめて
それでいて、これは謎解きだぞ。とすぐに気付いては
うんうんと傾聴できる男子は、モテる。
本当に、モテる。
女はとにかく、聞いて欲しい生き物なのだ。

そろそろにお気付きだろうが
そんな事をつらつらと書き綴っておきながら
こと、自分に関しては、本当にダメなのが私である。
そもそもに、私も充分に女という生物なのであろう。

頭に浮かんだ順に、相談したいの!と速攻で電話をかけた。

超絶下手くそな状況説明を長々とし、
頼りたいこと、教えて欲しいこと、やりたいと思っていること、
全部ぶちまけた挙句、感極まって泣いたりして、
らしくないけど、ミナらしい。なんて笑われつつも、
最後はみんなに
「GO」と言って貰った。

今改めて考えても、
人間って本当に都合よく出来てるなぁ…と思うのだが、
そもそもに「GO」と言いそうな人間に相談したのだ。
私の周りに幾らでもいるNOという人間には目もくれず
きっと理解してくれる、
応援してくれるであろう人にしか連絡していないところで、
結局はいつもの、「背中を押して欲しかった」のである。
(妖怪背中押して押して婆)

気付けば経営者ばかりに連絡した訳だが
(しかも、みんな自力で独立した人たちである)
みんな本当に優しい。
それぞれ忙しくしていても
だからこそなのかもしれないが、
そういうアンテナには敏感に反応してくれる。
そして
どうしたら出来るかを考えてくれて、引き出しを広げてくれる。
あとは、みんな決まって、
「やってみてからだよ」と言うのだ。

自分でやってみた人間は
たとえ自分の知らない世界の話だって
他人の挑戦に頭から「NO」を突き付ける事はしないのだ。

それはきっと
やって「後悔」なんてない事を、みんな知っているからなのかもしれない。

 

つづく

 

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