カメラマンのお仕事、2年目のはなし②

そろそろ
先に話しておきたいのが
「カメラマン登録サイト」についてである。

逆の立場から言うと
フォトグラファー検察サイトとでも言うのだろうか。
撮影地域や撮影内容から検索すると、
こんなカメラマンいますよ~と紹介してくれるアレである。

アレ。と言っておいて
登録した事もなければ、利用した事もないので
詳細については「何も」わかっていないのだが

私は、ソレが嫌いである。

カメラマンとしては
集客や広告などにかかる手間を省けるメリットがあるのかもしれないし
お客様としても
希望するカメラマンを見つける手間が省けるし
個人対個人で全く知らない人に依頼するよりも
サービスを提供する会社がある事での「安心感」もきっとあるんだろう。
サービスが広がる理由もわかるし、
それこそが、需要と供給なんだろうと理解は出来る。

じゃぁ、
布石大好きな私が、
どうして「ソレ」には登録しないのか。
その理由はちゃんとある。

少しだけ話が違う方向に向かうが
まず、子供が生まれて
(今はマタニティフォトなど、生まれる前から色々とプランはあるが)
なぜ、みんな100日で写真を撮るのだろうか。

生後100日の記念に、
一生食べるものに困りませんように。と
「お食い初め」という習わしが古くからあるが、
それをフォトプランと結び付けたのは、写真館の経営戦略である。

お祝いの記念に、写真を撮ろう!というのは
とても素直な感情だが
それを逆手に取って
1歳記念だの、七五三だの、卒業入学だの、ハーフバースデーだの、成人式だの、
あの手この手で
「ハレの日には写真館で写真を撮る」という事を推し進めた結果

現在
子供が生まれたら
100日にはお食い初めをして
「写真館で写真を撮らなきゃダメだよね?」という
謎の心理さえ植え付けるに至っている。

バレンタインにチョコを贈って好きな人に「愛」を伝える。
それもチョコレート会社の戦略であるのと同じく
習慣化してしまえば(させてしまえば)、それはもう「文化」である。

「文化」になってしまえば、
逆にそうしない事がまるで非国民のような扱いになる訳で
時事ネタで言うなら、コロナワクチンのソレだって、ソレである(笑)
100日の写真を家で撮った私は
親戚たちその他には「なんで?」な扱いは受けたが、
未だに100日の写真を写真館で撮っておけば良かったー!と後悔する事は微塵もなく
お家で過ごした99日も100日も、そして101日も
愛しいわが子の写真が残っていて、私はそれで満足している。

別に、世の中に反発したい訳では決してない。
100日の写真として
居間によく飾られている、あの「写真」に
私が必要性を見出せなかっただけである。

私は物事の仕組みや原理みたいな物が好きだ。
それは、人間に対しても同じで、こと、自分に対しても。である。
そして、その機能は、なんでなんで?に答える形で、色々なことを展開させている。

だから、
100日の写真、あーゆーのあんまり好きじゃないな

ってか、100日の写真って何でみんな撮るのかな?

そもそもお食い初めの文化なのか…

ってことは、写真館に行って写真を撮らなきゃと思うのは擦り込みなのか…
(写真館の経営戦略に気付く)

私には、必要ない

でもお食い初めはしたいし、写真は残したいなぁ…

出張でカメラマンがお家に来てくれたらいいのにな…

あぁ、じゃぁそーゆーサービスを作れば需要はあるかもな…

と、そんな感じである。
ここで重要なのは
「私には必要ない」という個人的な選択では決してなく、
もうひとつ、「サービスを作れば」という唐突な発想。と、
とりあえず布石っちゃえば良いと言っていた、私。である。

では、カメラマン登録サイトに出会った私は、
どんな思考を展開させたのか。

次の章からは
是非とも
壮大に広い心でフラットに読み進めてほしい。

みなこからの「おねがい」である

つづく

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